夏休み大学探検 2007

電波を見ること、使うこと
電波を使った地下計測 −遺跡調査や地雷検知−

東北大学 東北アジア研究センター 教授 佐藤 源之


大学探検へようこそ。
このテーマでは皆さんの身近にありながら目で見えない電波を体験してもらいます。

(私たちの研究)
私たちは地中レーダなど電波技術を利用した地下の計測方法についての研究を行っています。モンゴルや韓国の地下水を計測する手法などを開発し、また仙台城の他、モンゴルやエジプトでの遺跡調査、最近では地雷検知などの現地実験を実践してきました。最近では地雷検知用のレーダ装置を開発し、アフガニスタン、クロアチア、カンボジアなどで地雷探査実験を行っています。
佐藤 研究室ホームページ


(大学探検で体験してもらうこと)
皆さんは電波といえば携帯電話やテレビをすぐに思い浮かべるでしょう。しかし、電波を利用する技術は皆さんの身の回りにももっとたくさんあります。このコースでは、まず目に見ることができない電波の性質を実験を通じて理解してもらいます。。簡単な電子回路を自分で作り、それを使って電波を目で見たり音を聞いて確かめる体験してもらいます。その上で電波を利用する技術がどのように社会で利用されているかについて説明します。更にレーダを利用した地下の計測方法の実例を紹介します。参加者には実験室に設置した地雷探査用の大型土槽中でレーダ探査の実験を体験してもらうほか、大学キャンパス内を地中レーダで計測し、埋設管やケーブルを実際に検知してもらいます。