宮城県 栗原市 湯浜地域における車両捜索活動

2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震において地滑りが発生し
道路を通行中の車両が巻き込まれた可能性があります。
佐藤研究室では、金属探知機(電磁探査装置)を利用し、
DーGPSによる位置計測を同期させた探査装置を開発しました。
栗原市からの要請を受け、2009年8月栗原市湯浜地域において
捜索活動を実施しました。


探索は急な斜面をロープを頼りに行うため、宮城県警機動隊、栗原市消防署などの協力により実施しました。

捜索は幅約50m、高さ180mにおよび、最大斜度45の急斜面で行われました。
金属探知機の信号強度を色で表し(赤が強く青が弱い。黄色が中間)た結果を現場写真と
重ねたのが下図です。このデータより車両が埋没している可能性のある場所を3カ所特定しました。
このうち2カ所では現場で鉄筋を含むコンクリート塊が確認できますが、
残る1カ所では地表からは金属が見えない状況です。
栗原市では今後、現場の掘削により確認を行う作業を計画しています。