地中レーダ(GPR)による人道的地雷検知除去のための実験施設公開・講演会のお知らせ

 

東北大学東北アジア研究センターでは　JST　科学技術振興機構（旧称科学技術振興事業団）「人道的地雷探知・除去支援技術」プロジェクト「地雷検知用SAR-GPRの開発」を実施中です。この度、実験施設が本格的に稼働を始めるのを機に、地中レーダ装置評価用実験施設の公開を行うとともに研究成果報告と関連する特別講演会を企画いたしました。研究者のみならず、学生の皆さんの参加をお待ちいたします。尚、当日午後は時間外でも実験施設をご自由にご覧いただけるよう解放いたします。

また特別講演をお願いするレベルゲン氏はオランダ国立研究機関TNOで地雷検知に関わる研究に従事しています。TNOには土壌水分を制御可能な地雷検知実験施設があり、EU各国の地雷検知装置の評価実験などにも使用されています。またTNOではEUの地雷検知国際共同プロジェクトのマネージメントなども行っています。

 

(1)特別講演会

日時：2003年10月7日　14:30-15:30　

会場：東北大学川北合同研究棟　１階会議室　

（東北アジア研究センターのある建物です）

http://www.cneas.tohoku.ac.jp/jap/iti_j.html

演題：　Effects of soil moisture variability on GPR landmine detection.

（GPRによる地雷検知における地層水分の影響）

講師：　Jan Rhebergen　（オランダTNO研究員）

 

Abstract:

Ground penetrating radar (GPR) detection performance is strongly determined by the actual environmental circumstances. Apart from soil type, soil water content, is the premier factor determining the succes of a GPR sensor. We model and measure the soil water distribution. This information can be linked to GPR models by means of equations or mixing formulas as proposed by Dobson, Peplinkski and Ulaby. GPR modelling outcome and measurement results can be used as input for detection algorithms. To judge the detection performance as a function of soil water content, stochastical models of measured GPR land-mine data are used. Detections are declared when the stocasitcal distance to these model is minimal. We will show results for dry sand, wet sand and grassy soil.

 

(2)SAR-GPRプロジェクトの概要と研究成果、ならびに実験施設の説明

（東北アジア研究センター実験室：川北合同研究棟西隣）

15:30-16:30　東北大学東北アジア研究センター　佐藤　源之

 

埋設地雷検知を行うための４ｍ四方の土槽と、アレイアンテナを使用する地中レーダ装置を紹介いたします。

 

実験施設公開　当日は昼過ぎから施設を公開いたしますのでご自由にご覧ください