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室内実験による地中レーダを用いた地雷探査
地表面におかれた地雷を模擬した金属球を高周波地中レーダで可視化した実験例です。 可視化する深度を次第に深くするにつれ、異なる大きさの金属球が見えています。 対人地雷は地面から数cmに埋められています。この実験ではアンテナからどれだけ近いところにある物体を捉えることができるかを調べています。レーダではあまり近いところにある物体は識別できません。数cm程度の土を電波は通り抜けるので、物体が地中にあってもレーダでは検知が可能です。 地中レーダの反射は金属だけでなくプラスティックからも生ずるので、同様の可視化技術をプラスティック地雷に応用することも可能です。しかし現場で地中レーダを利用する場合、荒れた地表面からの反射や、地中に含まれる石との識別など、解決すべき技術課題はまだ多いと考えています。 地雷検知のための地中レーダ技術についてはこちらをご覧ください。 実験装置のセットアップ。手前左にアンテナが見える。1mX1mのフレームの上をアンテナが移動し、反射体からのレーダ波を捉える。 レーダ計測に使用した反射体の配置図。大きさの異なる金属球とプラスティックの板。 t=2ns 右上に大きな金属球の上面が見える。 t=2.5ns 右上の球の中心付近と、右下の球の上面が同時に見える。
t=2.8ns 2つの球に加え、プラスティックの板の一部が見えている。 |