佐藤研究室では長年培ってきた地中レーダ技術を人道的地雷検知・除去活動に有効利用するための研究を行っています。
携帯型地中レーダALISは、カンボジア、アフガニスタン、クロアチア、エジプトなどで現地地雷除去活動グループに実験評価を受けています。また小型車両に搭載して無人で検知を行うSAR-GPRはクロアチアでの現地実験を行いました。
2006年10-12月 カンボジア評価テスト
2006年10月、外務省ODAの援助によるカンボジアでALISの長期評価テストを2ヶ月間の予定で開始しました。
2006年2-3月 クロアチア評価テスト
2006年2-3月JSTプロジェクトの一環としてクロアチアでALISとSAR-GPRの評価テストを行いました。
2004年12月 アフガニスタン地雷検知実験
アフガニスタン実験報告書
2005年 4月 地雷探査装置ALISのヨーロッパでの評価実験報告
2005年 5月 エジプト評価実験
埋設地雷検知実験用施設の紹介
アフガニスタンに類似した乾燥した土に埋設された地雷検知実験を行うため、4m四方、深さ1mの土槽と大型X-Y移動ステージ(アンテナポジショナ)を備えた専用の実験室を設置しました。
カンボジア、アフガニスタンなどの紛争地域における地雷除去技術への期待は高まっている。地雷除去の難しさは対人地雷が地層の攪乱された、電気的には不均質な媒質の中にの不特定の位置に埋設されていること、また金属探知器で検知不能なプラスティック爆弾などが多数含まれていることにある。
従来地雷探査技術として利用されてきた金属探知器は金属を検知する能力は優れているものの、プラスティック爆弾へ適用が難しいこと、また地雷以外に多数散らばっている金属破片もすべて検知するため、地雷と地雷以外の物体の識別が難しいことなどの問題点も指摘されている。
これに対して金属、非金属を問わず地中埋設物を探知できる地中レーダは地雷探知用センサとしての実用化が期待されている。地中レーダは既に地下埋設管検知、地質調査、舗装面下空洞検知などの分野で既に広く利用されている。また世界的には地中レーダを地雷検知に応用するための研究は既に多数報告されている。
しかし、実用化に至るまでには解決すべき問題点が幾つか指摘されている。我々の研究室では、これまで地中レーダのハードウエアとソフトウエアを総合的なシステムとして開発してきた。この既存技術を利用し、いくつかの地雷検知への具体的なアプローチを行っている。
特に地中レーダと金属探知器の複合センサの利用が地雷検知には有効な技術であると考えている。
佐藤研究室の地雷検知技術への取り組み
地雷探知用複合センサの役割
人道的対人地雷探知・除去技術研究開発推進事業(JST)ホームページ
SAR-GPR (2005年度中にアフガニスタンで実証実験を予定
佐藤研究室では現場状況に応じた最適な地雷検知を実現する地中レーダ装置SAR-GPRを開発中です。
地雷検知用SAR-GPRの開発(科学技術振興事業団プロジェクト
2004年度佐藤研究室での開発状況
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ハンドヘルド型地雷検知装置 ALIS (地中レーダと金属探知器の複合機)
(2004年度中にアフガニスタンで実証実験を予定)
ハンドヘルド地雷探査装置ALISの説明
地雷探査技術の紹介
室内模擬実験
高周波地中レーダシステム
バイスタティックレーダシステム
3次元近傍レーダイメージング
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